先生へ -君に詠む愛の歌-
久世先輩を

生徒会会議室に

呼び出した。


ちゃんと話ししなきゃ。


コンコン。


「おまたせ柚那ちゃん♪」


久世先輩が会議室に

入ってきた。


「あの・・先輩。」


「この前の返事?」


ニッコリ微笑んでる久世先輩。


なんだかちょっと怖い・・・。


「私がつけた傷って・・・」


「あぁ。誰から聞いたの?
 黙っておくつもりだったのに。
 男としてそういうの
 盾にとっちゃあダメでしょ?
 ・・・これだよ。」


そういって先輩はブレザーを

抜いてシャツの袖をめくる。

手首から肘の方に向かって

大きな傷が入っていた。


「え・・・。」


ウソじゃなかったの・・??


「そんなに支障もないし
 気にすることないよ。
 たまに角度によって
 痛みがあるんだけどね・・。」


そんな・・・

やっぱり本当なの??



コンコン。


会議室の扉がノックされた。


許可なく扉が開く。




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