先生へ -君に詠む愛の歌-
保健室を出て
生徒会室に向かっていた。
久世先輩いると
いいんだけど・・・。
「藤里さん。」
後ろから声をかけられた。
振り返るとそこには
この前の3年の女の先輩がいた。
「はい。」
「私貴方に謝らなきゃ
いけないことが
たくさんあるの。」
「え?」
それから彼女は
私を突き落としたこと
久世先輩の話しはウソだったこと
壬生先生のことが好きだったこと
全部話してくれた。
最後に彼女は
「ごめんなさい。」
と言って頭を下げた。
「先輩。
話してくれて
ありがとうございました。
先輩もつらかったんですね。」
先輩も人を好きになって
必死だったんだ。
ただ、表現のしかたが
わからなかっただけ。
人を好きになるのは
本当にせつなくてつらいね。
「・・・。
どうして貴方たちは
自分たちの気持ちより
人の気持ちばかり
思いやるの・・・。」
そう言って彼女は涙を流した。
「人を好きになる気持ち
よくわかりますから。
話してくださって
本当にありがとうございました。」
私は彼女に頭を下げた。
私の目からも自然と涙がこぼれる。
「藤里さん。
私、次は自分に恥ずかしくない
自信をもてるような恋をするわ。
振り返ってもみじめじゃない
そんな恋をするわ。
いろいろごめんね。
それじゃ・・。」
先輩は私の元を去っていこうとした。
「先輩、私お名前を・・」
先輩は振り返って
「鬼頭よ。
悪者にはピッタリの名前でしょ。」
そう言って微笑んだ。
微笑んだ先輩は
とても綺麗で輝いていた。
生徒会室に向かっていた。
久世先輩いると
いいんだけど・・・。
「藤里さん。」
後ろから声をかけられた。
振り返るとそこには
この前の3年の女の先輩がいた。
「はい。」
「私貴方に謝らなきゃ
いけないことが
たくさんあるの。」
「え?」
それから彼女は
私を突き落としたこと
久世先輩の話しはウソだったこと
壬生先生のことが好きだったこと
全部話してくれた。
最後に彼女は
「ごめんなさい。」
と言って頭を下げた。
「先輩。
話してくれて
ありがとうございました。
先輩もつらかったんですね。」
先輩も人を好きになって
必死だったんだ。
ただ、表現のしかたが
わからなかっただけ。
人を好きになるのは
本当にせつなくてつらいね。
「・・・。
どうして貴方たちは
自分たちの気持ちより
人の気持ちばかり
思いやるの・・・。」
そう言って彼女は涙を流した。
「人を好きになる気持ち
よくわかりますから。
話してくださって
本当にありがとうございました。」
私は彼女に頭を下げた。
私の目からも自然と涙がこぼれる。
「藤里さん。
私、次は自分に恥ずかしくない
自信をもてるような恋をするわ。
振り返ってもみじめじゃない
そんな恋をするわ。
いろいろごめんね。
それじゃ・・。」
先輩は私の元を去っていこうとした。
「先輩、私お名前を・・」
先輩は振り返って
「鬼頭よ。
悪者にはピッタリの名前でしょ。」
そう言って微笑んだ。
微笑んだ先輩は
とても綺麗で輝いていた。