先生へ -君に詠む愛の歌-
「クリスマスイブ
 なんだけどさ。」


「はい。」


先生は私を抱きしめたまま


話している。


「二つプランを
 考えてるんだ。」


「はい。」


先生は私を開放して

少し距離をとって

話しを続けた。


「AプランとBプラン
 なんだけど・・・」


「AとB・・・」


「Aプランが
 壬生先生と過ごす
 学生っぽいイブ。
 サブタイトルが
 私まだ17歳なんだもん
 スペシャル!
 で~
 Bプランが
 貴臣と過ごす大人なイブ。
 サブタイトルが・・」


「Aでお願いします!」


「最後まで聞いてよぉ~」


「恥ずかしすぎて最後まで
 聞いてられません!//」


「えー。」


「えー。じゃないです!//」


「じゃあイブは迎えに行くから
 それまではラブラブ電話と
 ラブラブメールで
 我慢してような?」


「我慢するのは
 先生だけでしょ!//」


先生が寂しそうな顔で

私を見ている・・・。


「・・・//
 我慢しましょうね?//」


「うん♪//」


先生は少しテレたような顔をして

また私を抱きしめた。
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