先生へ -君に詠む愛の歌-
それから数日たって

今日は終業式。

明日から冬休み。

終業式も終って

帰りに伊波先生と

壬生先生に挨拶して

帰ろうってことになって

佳央と二人でまずは

保健室に向かった。


コンコン。


「「失礼しまーす。」」


佳央と二人で声をそろえて

言って保健室に入った。


「いらっしゃい。どうぞ。」


伊波先生はあいかわらず

優しい笑顔で私たちを

招き入れてくれた。


心なしか佳央の顔が赤くなってる。


かわいいなぁ、佳央。


2人でソファに腰を下ろし


先生があとでやってきて


私達の前に座った。


「伊波先生、今年はいろいろ
 お世話になりました。」


私がそう言ったのに続いて


「お世話になりました。」


と、佳央が言った。


「ほんと君たちはいまどきの
 学生って感じがしないね。
 礼儀正しくて大人な感じがするよ。」


そう言って先生は微笑んでくれた。

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