先生へ -君に詠む愛の歌-
イブを数日後に控えて


私と佳央は先生たちの


プレゼントを買いに来ていた。



何にしようかな・・・。


佳央は伊波先生への


プレゼントは決めているようで


まずはそれから買いに行くことに。


ついたのはメガネ屋だった。


「伊波先生ってメガネ
 してないんじゃない??」


「いつもはコンタクトで
 家とか休日はメガネ
 なんだって♪
 前に話してたときに
 流れで教えてくれたんだ♪」


そう言った佳央はとても

キレイで・・・。


恋すると女の子はキレイになる

って本当なんだなぁって

実感してしまう。


「これにしようかと
 思うんだけどどうかな??」


そこには黒い革紐のトップに


少し変わった形のリング状に


なったものがついていた。


「これ、ここのリングのとこに
 メガネをかけれるやつなの♪
 かけてなくても
 ペンダントとして
 使えるんだ~♪
 雑誌で見つけてこれだ~って
 思ってさぁ~♪」


「おしゃれだね~♪
 けど伊波先生のイメージより
 ちょっとカッコイイような
 気もするけど?」

「そう?私はこんな
 イメージなんだけどなぁ~」



結局、少し高かったけど

佳央はそのペンダントを購入。

私はツヤ消しの銀色で縁取られた

ガラスのメガネケースを買った。

ガラスのケースだから

ディスプレイ用で実用性はないんだろう

けれど、なんかガラスの透明感が

伊波先生のイメージだったから。


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