先生へ -君に詠む愛の歌-
結局、書記になってしまった。

「よろしくね柚那ちゃん♪」

ニコって久世先輩・・・。

「まぁ責任感ある仕事は
 嫌いじゃないですよ♪」

あきらめてニッコリ微笑んでみた。

「うわぁ~その顔ダメ!
 俺悩殺されちゃう!!」

胸を押さえてまた崩れ落ちる久世先輩。


「コラー柚那。俺の久世悩殺してないで
 話し聞けよ~。」


「あ、すいません!」


怒られた・・・。


「怒られてやんの♪」


うれしそうな久世先輩。


その後も私も巻き込まれた感じの

寸劇が続き、私が困ると壬生先生が


『俺の女』

って言って守ってくれた。

きっと私が1年だから

守ってくれてるんだ。


ダメだ・・・

意識しちゃダメ・・・


藤里柚那は恋はしません・・・


神様、私は誰にも恋していません・・・
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