先生へ -君に詠む愛の歌-
「柚那♪
 そろそろ俺にもくれ♪」


「あ・・///」


みんなの前で渡すの

ちょっと恥ずかしいな・・・。


ちょっと戸惑っていると


「あ、ごめん。
 そろそろ僕帰らないと。」


そう言って伊波先生が

立ち上がった。


時刻は11時を指していた。


「あ、もうこんな時間!
 私も帰らなきゃ!!」

佳央も一緒に立ち上がった。


「じゃあ、送るよ。」


「え?いいんですか?//」


「うん、僕の帰り道だし
 大丈夫だよ。」


伊波先生と佳央はどんどん

帰りの段取りを立てていく。

なんかいい雰囲気だったので

私が入る余地もなく・・・。


「まだ少し片付けるものが
 残ってるけど、ごめん。」


「あぁ、あとは柚那と俺で
 やっとくよ。柚那は俺が
 送るし。」


「じゃあ、お先に。」


伊波先生はそう言い残して

2人はあっという間に

帰ってしまった。


片付けに壬生先生と

とりかかった。


1~2分ほどして

チャイムが鳴った。


「ん?忘れものか?」


そういいながら

壬生先生がドアを少しあけた。

少しのすき間から伊波先生の

顔が見えている。


「言い忘れてました。
 壬生先生、避・・」


バン!!


いきおいよく

ドアを壬生先生が閉めた。



なんだったんだろう??
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