先生へ -君に詠む愛の歌-
*****佳央視点*****

なんとか部屋まで戻って

月明かりの部屋で

1人立ちつくす・・・



私の心はこれからどう


動くのだろう・・・



窓の外を見る。

月がきれいに出ている。



もしも・・・


伊波先生が・・・


柚那を好きだったら・・・



中学の時

私も好きだった

塾の直斗先生。



直斗先生の心も

柚那がもっていってしまった。



私は柚那に負けるのが

目に見えていて身を引いた。



そしてまた次は伊波先生・・・



ふぅーーー。




大きくひとつ深呼吸をした。



「違う。」



そう言って部屋の電気をつけ

紙とペンを出した。
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