先生へ -君に詠む愛の歌-
翌日

昼前に佳央が私の家に

やってきて、

半分寝ている私に


抱きついて


ありがとうって


いっぱい言ってくれた。


そのあと一緒に

ランチを食べに行って

佳央の話しを聞いた。


そして

私のカードには

『僕のこと
 好きになっちゃダメだよ?
 だって君は僕の好きな人の
 大切な親友だから。』


って書かれていたことを

佳央に教えた。


もちろん私には指輪の

ネックレスなんてついて

いなかったことも。


佳央はまた目を潤ませていた。


佳央はまだ恥ずかしすぎて

伊波先生には連絡を

していないらしい。


初詣の話しをしたら

それじゃあ、その時に

ちゃんと言うって言って

顔を赤くしていた。




こうして



私達の1年は幕を閉じた。

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