先生へ -君に詠む愛の歌-
「あけおめ~柚那♪」

「あけおめ~佳央♪」


2人で新年の挨拶をして

先生達の到着を待った。

今日は少し遠くの神社に

初詣ということになっている。

残念ながら私達は晴れ着なんて

持ってなくて結局は普通の服。


そして佳央の右手の薬指には

指輪が光ってる。


佳央は緊張している様子で

キョロキョロしてる。

そっか・・・

今日伊波先生に言うって

言ってたんだっけ。


すると壬生先生の車が到着した。


「後ろから車きてるから
 とりあえず乗って!」


なんの挨拶もないまま

先生にせかされ

慌てて2人して後ろに乗り込んだ。
< 260 / 337 >

この作品をシェア

pagetop