先生へ -君に詠む愛の歌-
ピンポンピンポンピンポン・・


壬生先生がインターフォンを


連打した。


「やめなさい!!」

佳央に怒られる壬生先生。


「寝てるかもじゃん?!」


「子供じゃないんだから!」


「えー。」


「えー。じゃない!!」


ドアの前でまた2人で遊んでる。


「はい。」

インターフォンから声がした。

かなり辛そうな声だ・・・。


「訪問販売でぇーす♪」


「・・・間に合ってます。」


「なんと今なら
 美女が2人も
 ついてくる!!」


「・・・どうぞ。」


紺色のパジャマを着た

伊波先生がだるそうに

玄関を開けた。


「いや~悪いねぇ~
 風邪なのに(笑)」


そう言いながら

壬生先生は部屋に入っていく。


「風邪大丈夫ですか??
 すいません騒がしくて・・
 すぐ帰りますから・・。」


「大丈夫だよ。
 きてくれてありがとう。
 寒いし、入って。」


伊波先生がいつもより

元気のない笑顔で言ってくれた。

佳央は顔を少し赤くしたまま

私の後ろに隠れるような

感じで立っていた。


「「お邪魔しまーす。」」


私と佳央はそう言って

伊波先生のあとについて

部屋に入って行った。
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