先生へ -君に詠む愛の歌-
佳央とわかれたあと

壬生先生の部屋にきた。


先生がもう少し

一緒にいたいって

言ってくれたから。


私ももう少し一緒に

いたいって思ってたのが

通じたかな??


何をするというわけでもなく

テレビを見てのんびり過ごした。


まぁ先生は私を後ろから

抱きしめてるかたち

なんだけど・・・。


すると携帯メールの着信音。

この音は佳央からだ。


メールを確認すると

伊波先生と付き合うことに

なったって。


佳央おめでとう!!

私はうれしくて

壬生先生にもすぐ伝えた。


先生もよかったなって

喜んでくれた。


で、メールには続きがあって


画面をスクロールしていくと


『今日、1月1日元旦は
 なんと壬生貴臣の
 誕生日でぇーす☆彡』


「えぇぇーー!!!」


すごく驚いてしまった。


「どうした??」


「せ、先生!
 今日、誕生日?!!」


「あ・・・バレた。」


「バレたじゃないですよぉ!!
 なんで言ってくれなかった
 んですかぁ!!」


「だってさぁ~
 恥ずかしいじゃん元旦が
 誕生日とかって・・」


「だからって・・」


「それにちゃんと
 会ったときに
 ありがとう
 って言っただろ?(笑)」


「あれは違うでしょ(笑)」


「プレゼントは
 柚那が今後
 敬語をやめてくれるのと
 貴臣って呼んでくれることが
 いいなぁ~♪」

「え//」


壬生先生がニヤって笑いながら

私に言ってきた。


そしてさらに顔を近づけて

耳もとでささやく・・


「柚那、返事は?」


いつ聞いてもイイ声で

私は一気にさらに赤くなる。


「は、はぃ・・・///」


そう約束させられて

その日は一日

名前で呼ぶ練習と

敬語をやめる練習みたいに

なってしまった。
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