先生へ -君に詠む愛の歌-
「あははは!柚那ヒドイ!(笑)」

「ヒドイぞ(笑)」

壬生先生まで佳央に便乗してる・・・。


「いや、あのだから、えーと
 先生が35、6に見えるって
 話してて、別に容姿のこ・・・」


あ・・・・。


「さらにボケツ掘ってるぞ柚那(笑)」


壬生先生はそう言って

さらに大笑い・・・。佳央も笑ってる。

けど、笑ってる声までイイ声だ・・・

なんてのん気に考えてる私ってヘン??


ひとしきり笑い終わって壬生先生が

「俺って35、6に見えるの?」

って聞いてきた。


「えーと・・・」


「正直に言いなさい。」


う・・・急に先生モードだ・・・。


「はい・・・。」


「ショック~~~ハァ~」



と、崩れ落ちる壬生先生。


「本当はおいくつなんですか??」


佳央が聞く。


「ん?33。」


「・・・・わ、若い先生!」



必死にフォローしてみた。



「そんなに変わらねぇー。
 って思っただろ?(笑)」


佳央はずっと横で笑ってる。

ちょっと頭によぎったあの寸劇・・・。


私はニッコリ余裕の笑みを作って

「はい♪」

って返事してみた。

「・・・///」


え?先生?

なんか顔赤くなってない??


「さっさと行ってしまえ!(笑)」


うつむいたまま先生が言った。

先生からかうと面白いな。

あ・・・

ダメダメ。

深入りは禁物。

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