先生へ -君に詠む愛の歌-
*****壬生先生視点*****

柚那たちが元気に

海に向かって走って行った。


「・・・・。
 あんなの見せられて
 すぐ動けるかってーの。」


「まったくですね。」


「はぁ~
 座っててよかった。」


「Tシャツも持って
 きて正解でしたね。」


「予測の範囲だな。」


「えぇ。
 それより柚那ちゃんが
 心配してましたよ?
 最近、壬生先生の
 元気がないって。」


「あぁ。」


「どうしたんですか??」


「・・・・・。
 頭じゃ分かってるんだが
 気持ちがついて来ない
 ことってあるだろ・・・。」


「えぇ。」


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