先生へ -君に詠む愛の歌-
*****壬生先生視点*****

「伊波~」


ノックもせずに

保健室のドアを開ける。


「ノックぐらい
 して下さいよ。
 どうしたんです?」


ソファに腰をかけて

ため息をついた。


伊波もきて向かい合って座る。



「・・・内示出た。
 北海道だって。」


「生キャラメル
 送って下さいね。」


「お前のキャラに合ってないぞ。」


「佳央が好きそうだから。」


「今の俺の前でノロケるとは
 上等だ。」


「頭ではわかってるんでしょ?
 じゃあ気持ちは押し殺して
 自分が考えてる通りに
 動くしかないでしょう。」


「・・・。」


「あまり悩みすぎないように。
 人はそんなに強くありませんから。」


「・・・そうだな。
 悪い、もう帰るわ。」


俺は保健室を後にした。


*****壬生先生視点終了*****
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