先生へ -君に詠む愛の歌-
*****佳央視点*****

光輝からメールがあった。

保健室にきて欲しいって。

私は急いで保健室に向かった。



コンコン。


「どうぞ。」


「失礼します。」


保健室に人がいないことを

確認して話し始めた。


「学校で呼び出すの
 めずらしいね。
 何かあった?」


「まだ学校にいたんだね
 よかったよ。実は・・」



臣の異動の話しを聞いた。

臣がとてつもなく

落ち込んでいることも・・・。


「僕は先生に少し
 キツイ言葉をかけて
 しまった。
 僕が尊敬している
 先生だから
 あんな先生を
 見たくないって感情が
 出てしまって・・・。
 僕はまだまだ
 ダメだな・・。
 もっと人として成長
 しなきゃ・・。」




「光輝・・・。
 柚那も最近元気ないんだ。
 貴臣さんの元気がないの
 って言って柚那まで
 落ち込んでる。」


2人の間に沈黙が流れた。


このままじゃダメだ。




以前の柚那ならどうして欲しい?

私が柚那ならどうして欲しい?




私なら・・・・
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