先生へ -君に詠む愛の歌-
*****佳央視点*****

「光輝。
 私、柚那に日記を
 見せるよ。」


「え?」


「柚那に日記を見せる。
 私だったら、
 好きな人が何かを背負って
 苦しんでいるのなら
 私も背負って、少しでも
 軽くしてあげたい・・・。
 臣には余計なことをって
 嫌われてしまうかも
 しれないけれど・・・。
 けど、私が柚那なら
 ちゃんと知りたいって
 思ったの・・・。」


臣に嫌われるかもしれない。

いままでのようには

戻れないかもしれない。


そんな不安が一気に押し寄せて

少し手が震えてきた。


光輝が私の両手をとって

私と光輝の向かい合う胸の前で

にぎりしてめてくれた。


「僕は、佳央の決めたことを
 まわりがどんなに
 非難しようとも、
 僕は佳央を支持するから・・・」


「光輝・・・」


自然と涙が流れた。


「大丈夫だよ。
 先生たちはわかってくれる。
 佳央がどれだけ
 先生たちのことを思っているのか。
 ちゃんと伝わるから、大丈夫。」



そう言って

光輝は私を抱きしめてくれた。





ありがとう光輝・・・



*****佳央視点終了***** 
 
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