先生へ -君に詠む愛の歌-
「ごめんね
 早く来ちゃって。」


そういいながら

佳央の部屋に入って

荷物を置いた。


「ううん♪いいよ~
 何か飲み物もって
 くるから待ってて♪」


「うん♪ありがとう」


佳央が部屋を出て行った。

佳央の部屋を見渡す。


少しずつよみがえってくる

記憶。


中学のときにはよく泊まりに

きていたことを思い出す。

仕事で留守しがちなママ。

それを聞いた佳央が

よく誘ってくれた。

佳央のママの料理がおいしくて

よく作り方を教えてもらって

ママに作ったりしてたな・・・


「おまたせ~♪
 ん?どうしたの??」


佳央が飲み物を持って

戻ってきた。


「ちょっと記憶戻ったよ。
 私、中学の時から
 よく泊まりにきてたね。」


「部屋みて思い出したの?」


「うん、そう・・。
 だいぶ戻ってくる
 ペースもはやくなってる
 気がするの。」


「そっか。」


佳央と2人で

紅茶を飲みながら

そんな話しをした。
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