先生へ -君に詠む愛の歌-
「柚那。
 さっき学歴は
 邪魔にならないって
 言ったよね?」


「うん。」


「私も正直
 自分が何を目指したい
 のか分からない。
 もっと考える時間が
 欲しいって思う。
 だから私大学に
 行くことには
 変わりないけれど、
 少し上を目指すよ。
 そのほうが
 何かしたいって
 思った時に
 選択肢が広がると
 思うから。」


「そうだね。」


「本当に私の受ける
 大学でいいの??」


「うん。私なりに
 考えて決めたの。
 佳央の目指す大学
 だってレベルが低い
 わけじゃないし。
 さらに上なら
 私も少し勉強しないと。」


「勉強教えて?(笑)」


「いいけど~彼氏に
 教えてもらったら?
 先生だし(笑)」


「保健じゃん!(笑)」


「頭いいらしいよ?」


「そうなの?」


「貴臣さんが言ってたよ?
 学年トップだったって。」


「えーー!!マジで?!!
 どおりで柚那と同じ
 ニオイがするわけだ・・」


「何それ(笑)」


「頭の回転がはやいんだよね。
 スキがないっていうか
 なんていうか(笑)」


「私は別に回転早くないよ~」


「とにかく教えてよ?!」


「わかったよ♪」



こうして2人で

本格的に受験勉強に

取り組むことになった。

もうあまり時間はないけれど

やれるだけやってみようね佳央。
 
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