先生へ -君に詠む愛の歌-
そのあと

どこの大学にするか

2人でネットとかで

いろいろ調べて決めた。


日も暮れてきて

佳央のママのご飯を

ご馳走になって、

お風呂に入った。

佳央の部屋で

佳央がお風呂から

あがってくるのを待った。


夜は貴臣さんのこと

聞いてもらわなきゃ・・。


佳央が部屋に戻ってきた。


「お待たせ~♪」


「佳央、聞いて欲しい
 ことがあるんだけど・・」


佳央の髪を乾かしていた手が

止まった。



「・・臣君のことだよね。」


「うん。」


「今日なんかフラ
 ついてたよね。」


「私には何も
 話してくれないんだ・・・。
 大丈夫って微笑んでくるから
 それ以上何も聞けなくて・・。」


「・・・・。」



佳央がスッっと立ち上がり

カバンから何かを出してきた。
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