先生へ -君に詠む愛の歌-
「それじゃあ柚那は
 大学受験は
 しないんだ~」


「え?
 大学受験予定だったの?」


「臣君知らなかったの~?」


「まだ話してなくて・・」


「せっかく柚那と
 大学で楽しく学生生活を
 延長する予定だったのに~」


「大学なんて行ったら
 それこそ柚那がキケンだ!!」


「どうして??」


「柚那ちゃん、聞くだけヤボですよ。
 ヤキモチなだけだから。」


「え?///」


「うるさいポックル!!」


「誰がポックルだって?!」


「伊波、今日からお前は
 ポックルだ!!」


「光輝に変なあだ名
 つけないでよバカ臣!」


「えー?
 ポックルってカワイイよ?」


「・・・
 じゃあ、俺がポックルって
 呼んでもらおうかな?//」


「やっぱバカ臣だ(笑)」



4人で過ごす楽しい時間。

これももう少しで・・・。

そう考えると少し寂しい。


「さて、柚那。
 そろそろ行くか。」


「そうだね。
 佳央、先に帰ってるね♪」


「うん♪また明日ね♪」


貴臣さんと私は一緒に

立ち上がって

保健室を出ることにした。

入り口のあたりで

貴臣さんが立ち止まった。


「あ、ポックルちょっと。」


「だから誰が・・」


ブツブツ言いながら

伊波先生がきた。


貴臣さんが小さな声で

ニヤって笑って伊波先生に言った。


「この前、佳央が
 校庭裏でコクられてたぞ。
 大学なんか1人で行かせたら
 確実に取られるだろうなぁ
 ピチピチの若い男どもに♪
 柚那が一番かわいいけど
 佳央もかなり人気あるからなぁ~」


「・・・・。」


伊波先生が複雑そうな顔をしている。


「じゃあな!ポックル♪」


元気に貴臣さんが言った。


「ポックルって言うなバカ臣!」


ソファのとこから佳央が叫んだ。


そうして保健室を後にした。


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