先生へ -君に詠む愛の歌-
空港について
待ち合わせの場所に
向かった。
佳央たちが
気を使ってくれて
後で行くからって
言ってくれた。
私は貴臣さんの元へ
急いだ。
スーツ姿の
貴臣さんが立っていた。
黒い薄手のコートを
着た貴臣さんは
いつもよりも
かっこよく見えた。
「貴臣さん!」
「柚那!
早かったなぁ~」
2人の間に流れる
少しの沈黙。
「立ち別れ
いなばの山の
峰に生ふる
まつとし聞かば
今帰り来む」
「貴臣さん・・・」
「いつでも
連絡して。
俺もそうするから。」
「うん・・・」
自然と目が潤んでくる・・・
けど泣いちゃダメだ。
貴臣さんを笑顔で
送り出してあげないと・・・
######################
壬生先生からの歌の意味
君と別れて
私は因幡国へ行くけれど
その因幡国の稲葉山の峰に
はえている「まつ」のように
君が私を待ちこがれていると
聞いたならば
都へ飛んで帰って来よう
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待ち合わせの場所に
向かった。
佳央たちが
気を使ってくれて
後で行くからって
言ってくれた。
私は貴臣さんの元へ
急いだ。
スーツ姿の
貴臣さんが立っていた。
黒い薄手のコートを
着た貴臣さんは
いつもよりも
かっこよく見えた。
「貴臣さん!」
「柚那!
早かったなぁ~」
2人の間に流れる
少しの沈黙。
「立ち別れ
いなばの山の
峰に生ふる
まつとし聞かば
今帰り来む」
「貴臣さん・・・」
「いつでも
連絡して。
俺もそうするから。」
「うん・・・」
自然と目が潤んでくる・・・
けど泣いちゃダメだ。
貴臣さんを笑顔で
送り出してあげないと・・・
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壬生先生からの歌の意味
君と別れて
私は因幡国へ行くけれど
その因幡国の稲葉山の峰に
はえている「まつ」のように
君が私を待ちこがれていると
聞いたならば
都へ飛んで帰って来よう
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