先生へ -君に詠む愛の歌-
貴臣さんが近づいて

私の額にキスをした。


そして

左耳のピアス

キス・・・


だいぶ慣れてはきたけれど


まわりに人がいっぱいいるし


やっぱり恥ずかしいものは


恥ずかしい・・///



そして私の右手をとって

いつも通り手の平にも

キス・・・


まわりの視線が気になって

思わず目をギュッっと

閉じてしまった。


いつもならキスしたあとは

手を離してくれるのに

今日は離してくれなかった。


不思議に思って

目をあけると

薬指にダイヤの指輪が

光っていた。



「!!///」


驚きのあまり声もでない。


「給料・・」


「3ヶ月分ですよね?」


貴臣さんが言いかけた時

私の後ろからの声がさえぎった。


伊波先生と佳央がいつの間にか

後ろに立っていた。


「お前なぁ~~!」


「佳央。」


「うん♪」


そう伊波先生に言われて

佳央が右手の甲を

貴臣さんと私に向けた。

佳央の薬指にも

ダイヤの指輪が光っていた。


「お先に♪」


伊波先生がニヤって不敵に

微笑んで貴臣さんに言った。


「俺のは給料5ヶ月分だ!」


貴臣さんが負けじと

伊波先生に反抗していた。


4人で最後に笑った・・・
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