先生へ -君に詠む愛の歌-
大量の女子生徒を

引きつれて

大名行列のように

私たちの屋台に

向かってくる

貴臣さんがいた。


「何様だ(笑)」


佳央はそれを見て

笑って言った。


私としては

複雑な感じ・・・


久しぶりに会ったのが

大名行列だと

ちょっと凹む・・・


「よぅ!柚那!佳央!
 元気かぁ?!」


貴臣さんが

他の生徒にバレないように

他の生徒たちに

声をかけるように

話しかけてきた。


「はい♪
 壬生先生も
 お元気そうですね♪」


ニッコリ微笑んで言った。


佳央が私の耳元で


「目が笑ってないよ目が(笑)」


って言ってきた。


たしかに・・・

ちょっとイジワルだったかな・・・


貴臣さんはちょっと

気まずそうに佳央に

何かを言って去ってしまった。




「あとで保健室集合だって。」


佳央が私に耳打ちした。


はぁ・・・

私ってこんなにヤキモチ焼き

だったんだなぁ・・・


もっと余裕あるって

思ってたのになぁ・・・
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