先生へ -君に詠む愛の歌-
文化祭も終わって

佳央と2人で

保健室に向かった。


コンコン。


「「失礼しまーす。」」


2人でそろって

保健室へ入った。


「2人ともお疲れさま。」


伊波先生がいつもの

やさしい笑顔でのお出迎え。


「バカ臣は?」


「そこのベットで
 寝てるよ(笑)」


ベットに近づくと

ベットが小さいからか

丸くなって貴臣さんが

眠っていた。


「疲れてんだね・・・」


後ろから佳央の声がした。


「うん・・・」


そっと貴臣さんの髪をさわった。


ごめんね・・・

忙しくて疲れてる中

きてくれたのに・・・

私、つまらないヤキモチなんか

焼いちゃって・・・


「・・・ごめんね」


小さくつぶやいた。



次の瞬間


髪にふれていた手が

引っ張られ

貴臣さんに抱きついた

カタチになった。


「え?!//」


「柚那ちゃん。
 保健室で襲っちゃダメですよ。」


後ろから伊波先生の声がする。

佳央は笑っていた。


「柚那ぁ~」


私を寝たままの状態で

抱きしめてきた。


「お、起きてたんですか?!//」


「ん?柚那の声がしたから
 目が覚めた。」


少し体を起こすと

貴臣さんは優しく微笑んでた。


私は貴臣さんの腕の中に

顔をうずめた・・・
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