先生へ -君に詠む愛の歌-
*****佳央視点*****

パパとママと

向かい合って座った。


「で?」


パパが少し怒ったように

光輝に言った。


「佳央さんを
 僕に下さい。」


光輝が頭を下げた。


「いきなりだなぁ。」


パパは腕組みしたまま

動かない。


「必ず幸せにします。」


「・・・・。」


「パ・・」


「佳央は黙ってなさい。」


「・・・・。」


「伊波君とか言ったね。」


「はい。」


「佳央は私の
 大事な一人娘なんだ。」


「はい。」


「・・・・・。
 どうしても
 嫁に欲しいか?」


「はい。
 佳央さん以外には
 考えられませんので。」



さっきまで緊張していたのが

ウソのように冷静に振舞う光輝。


ますます好きになっちゃうよ//

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