先生へ -君に詠む愛の歌-
「貴臣さぁ・・ヒクッ・・」


「ごめんなぁ柚那。
 寂しい思いさせて。
 もうすぐだからな。
 2月には卒業だから
 必ず迎えにくるから・・・」


「うん・・うん・・」


貴臣さんの腕の中で

泣きながら何度もうなずいた。


貴臣さんは優しく

ずっと抱きしめていてくれた。



「落ち着いてきた?」


「うん・・・」


「寒いから早く家に
 入りなさい♪」


「ヤダ。」


「柚那にしては
 めずらしく
 聞きわけが
 よくないなぁ(笑)」


「・・・。
 離れたくない・・。」


「柚那・・・。
 いろんな意味で
 限界だから
 そろそろ行くよ。」


「え?」


「柚那が風邪引く。」


「あ・・//」


自分がパジャマ姿なことに

いまさら気づいた。
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