先生へ -君に詠む愛の歌-
なるほど・・・。

得点係って計算が

速ければ結構楽な

仕事なんだ。

だから、人員が

少なく設定してあるわけか。

すっかり落ち着きを取り戻し


生徒会議室には



私と壬生先生とふたりきり。



私は空を見上げ

またいつもの言葉を唱える。


『私は誰にも恋していません。』


「あ、俺一回職員室に
 行ってきていい??
 頼まれてたの忘れてた。
 15分もあれば戻れると
 思うから!」

壬生先生は立ち上がりながら言った。

「あ、いいですよ。
 先生もずっと得点してたから
 疲れてるでしょ?
 休憩もしてきちゃって下さい」

微笑んで言った。

いつもは意識して微笑んでたけど

今のは自然と出たような気がする。


「・・・///
 生徒に心配されたくないなぁ」


そういって私の頭をポンって

して出て行った。




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