先生へ -君に詠む愛の歌-
「お前ら終了だ。」


そう言って貴臣さんと

伊波先生が

生徒たちをかきわけて

私と佳央のとこまできた。


「え?!ちょっ!!//」


貴臣さんが急に私を

左肩に荷物を持つみたいに担いだ。


「パン・が・・っ!//
 見え・・っ!!///」


「ん?大丈夫だ。」


「大丈夫じゃない!!///」


「しかたないなぁ~」


貴臣さんの右手が

私のスカートを押さえた。


「え!!!///」


「これだったら
 めくれない♪」


「そういう問題じゃない!//」


抵抗しながら

佳央の方を見ると

佳央は伊波先生に

お姫様だっこされていた。


「恥ずかしいから!!//」


「佳央は身長があるから
 これしか僕には無理です。」


「そういう問題じゃない!!//」


佳央も必死に伊波先生に

抵抗している。


そして貴臣さんと

伊波先生は並んで歩きだした。


まわりの生徒たちは

かなり騒いでいた。


そんなことも気にせずに

2人はどんどん門に向かって

歩いていく。


「さすがダークホースの
 帝王ですね。
 柚那ちゃんをまさか
 担ぐとは(笑)」


「伊波も白馬の王子様らしく
 お姫様だっこだな(笑)」


「佳央助けてぇ!///」


「私も助けて欲しいよ!///」


私と佳央は必死に

抵抗するもむなしく

門の外にでた。


貴臣さんが私を

かかえなおして

少し下に貴臣さんの顔が

見えるような状態にされた。


貴臣さんが私を見上げる。


「柚那。
 卒業おめでとう。」



そう言って


私と貴臣さんは


初めてのキスをした・・・


【END】




あとがきを読んでいただける方は
次のページにお願いします。
この作品の番外編も
近々書く予定ですので
そちらもよろしくお願いします。

桜翠

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