先生へ -君に詠む愛の歌-
あ・・・。

私泣いてたんだ・・・。

やば、壬生先生が

戻ってくるまでに

落ち着かないと。

涙を拭いて

目をつぶる。



そしてまた・・・


『私は誰も好きにはなりません。』


と、唱える。



しばらくして壬生先生が戻ってきた。

「悪い!遅くなった~
 なんか他のことも
 頼まれちゃって・・・
 ん?なんかあった??」



え?なんで?

まだ目赤かった?!


「え?どうしてですか??」


「え、あ、いや、
 なんか雰囲気が違った
 感じがしたかなぁーと・・・」


・・・・・・・・。


妙なとこは鋭い・・・。


「別になんにもないですよ?
 あ、先生!喉かわきません?
 お茶買ってきます!」


あわてて会議室を出ようとする。

余計に怪しいよね・・・。

「俺、コーヒー。
 疲れてるから甘いやつ。」

「はい♪」

ニッコリ微笑んで

会議室を出た。





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