先生へ -君に詠む愛の歌-
私たちは佳央の部屋に

場所を移し、交代で

お風呂に入る。

髪を乾かしてると

佳央が戻ってきた。

「おまたせ~
 柚那だいぶ髪のびたよね~」

「んーたしかにそうかも?
 なんか自分じゃあ見えないから
 実感わかないな~
 けど、全体に乾くのが遅くなった!」

「のびてるって証拠じゃん(笑)」

化粧水とかでお肌の手入れを

しながらそんな話をする。

化粧をしてないからって

手入れをしてないわけではないのだ。

二人で各自夜寝る前の準備を進める。


私は少し前から気になってることを

聞いてみることにした。

「佳央・・・・」

「ん?どうしたの??」

「佳央って好きな人とかいないの??」

「え?何突然!(笑)」

テレてる佳央。

かわいいなぁ~。


「だってほらもう11時・・・。
 大人の時間・・・だよ?」


少し声を低めてニヤりと

挑発した感じで佳央を見る。


「何言ってんのよ(笑)
 せめて女の子の時間
 とか言ってよ(笑)
 んーとくにいないかなー。」


あまり考えた様子もなく答える佳央。


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