先生へ -君に詠む愛の歌-

文化祭準備

あれから

とくに変わったこともなく

夏休みも終わり。

すっかり秋の気配。

生徒会は文化祭に向けて

少しずつ忙しくなっていた。

3年の先輩たちは6月で

任期は終ったけれど

さすがに文化祭とかの

大きな行事には

サポートにきてくれる。

生徒会議は

久世先輩の仕切りの元

順調に進んでいく。

寸劇の相手は

相変わらず吉岡先輩

で、たまに私と

壬生先生が絡まれる。


やっぱりイイ声。


とても楽しい。


けど・・・。


どこかで歯止めが


かかる。


どこからか声が聞こえる。





『恋をしてるの?』





『 いいえ。
 

 私は恋をしていません・・・
 

 誰も好きではありません・・・。
 

 私から誰も奪わないで・・・。』

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