先生へ -君に詠む愛の歌-
「失礼しまーす。
 壬生先生、
 今日の議事録
 持ってきました。
 ココに置いてたら
 いいですか??」


「あぁ、ありがとう。」


私を見つめて

優しく微笑む。

「久世は?」

「なんか副会長達が
 文化祭の買い物が
 あるとかで
 連れてっちゃいました。
 たぶんそのまま
 帰ると思いますよ、
 もう遅いですし。」

「そうか~。
 残りは柚那1人か??」

「はい。これで終わりなんで
 もう帰ります。」

「そうか。じゃあ一緒に
 帰るか。もう外も暗いしな。」

先生は立ち上がって

その辺の書類を片付け始めた。

「え?1人で帰れます!
 ぜんぜん仕事して下さい!」

あわてて言った。

「俺を過労死させる気か?
 お年寄りは大切にしろよ?
 俺が柚那を送るんじゃなくて
 柚那が俺を送るんだ(笑)」


「・・・・・。」



「よし行くぞ!」


私の無言の抵抗もむなしく

私達は帰路についた。


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