先生へ -君に詠む愛の歌-
塾の教室は自宅を改装したもので

1階に1部屋、2階に1部屋だった。

主に1階で授業が行われ

2階は小学生とか、補習組とか

少人数生徒の教室にしてたみたい。

先生は50代ぐらいのオジさん先生。

元々勉強が嫌いじゃない私は

どんどん力をつけていけたほうだと思う。

佳央はちょっと手こずってたみたいだけど。

で、夏も過ぎようとしたころ

どうも後期の受験勉強シーズン突入で

塾生が増えたらしい。

先生の手がまわらなくなったようで

秋から若い先生が私たちを教えるようになった。

そう。私が好きになったのはその若い先生。

勉強を教えてもらうたびに自然と魅かれていった。

やさしくて、長身で、さわやかで。

たぶん他の女の子も好きだったんだろうなぁ~

佳央も好きだったんじゃないかと思う。

否定してたけど・・・。

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