先生へ -君に詠む愛の歌-
あ、そうだ。

教室で着替えるのも

恥ずかしいから

生徒会準備室

また借りようかな・・・。


打ち合わせが終わって

生徒会室には数名しか

残っていなかった。

「壬生先生!」

私は生徒会室に向かっている

先生を呼び止めた。

「ん?どうした??」

「あの、また準備室お借りしても
 いいですか??
 着替えてから行きたくて・・・。」

「あぁ。いいよ。
 じゃあ生徒会室で久世が
 覗くかもしれないから
 見張っててやるよ(笑)」

なんて冗談を言いながら

2人で生徒会室へ入って行った。
 
生徒会室には久世先輩と

副会長がいた。

「時間ないんで、
 さっそくお借りします!」

そう先生に言って

急いで準備室に入る。



スーツを着て



髪を後ろで束ねて



メガネをかける。


銀色で

横のツルの部分が太くて

オシャレな感じ

長方形のレンズに

細いフレームのメガネ。

あとは先生に借りた

ネクタイを締めれば完成。


ネクタイ・・・。
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