先生へ -君に詠む愛の歌-
「壬生先生ぇ~~~!」
準備室のドアを開けながら
助けを求める。
「どうした?!!」
先生はあわてて
準備室に走ってきてくれた。
「ネクタイが・・・
結べません・・・。」
先生は顔を赤らめたまま
固まっている。
「先生??」
「あ、いや、悪い///
結んでやるよ。」
そういって先生は
私の首にかかっていたネクタイを
器用に結び始めた。
なんか・・・・。
ドキドキしちゃう・・・。
この至近距離は・・・
反則だよね・・・。
好きじゃなくても
ドキドキするよね・・・。
私はテレてしまって
うつむいたまま
先生にネクタイを結ばれていた。
「俺、結んでもらう方が
好きなんだけど?」
「・・・・。
社会人ですもんね?」
「社会人だからな。」
そう言って二人で笑った。
雰囲気が少し和んだ。