電子警察官AKI ~3日間の命~
2日目 ハッカーVS電子警察官

○公開

~ハッカーVS電子警察官~

イケメンAIによる逮捕劇!



…馬鹿らしい、何の見出しだこの幕は…。


大きく書かれた文字に呆れ返る。

会場には既に、電子警察官を一目見ようと集まった人々…基、野次馬達で埋めつくされている。


あいつらの目的人物はAIで、それもたった一つのノートパソコンに熱い視線を送っている。

その姿が妙におかしくて、私は司会者の隣で不覚にも噴き出してしまった。


「えー、それでは柊博士、一言感想をお願いします」


マイクを渡され、私はノートパソコンの横に立たされつつも口を開いた。


「この度は私達の試作品公開に御越しいただき、真にありがとうございます。これより皆様に披露しますのは、我々科学班が手掛けたAI、電子警察官AKIです」



会場から拍手が巻き起こる。

私はノートパソコンの電源をつけてサイバースペースを開いた。



会場がざわめく。

瞳を閉じた状態で待機していたAKIが画面に現れたのだ。



『博士、瞳を開いても宜しいでしょうか』



更にざわめく野次馬達。

AKIの存在に驚いているようだな。


「あぁ、もう開けてもいいぞ」



私の言葉でようやく、AKIは多くの人間の前でその瞳を開いた。




『初めまして皆様、電子警察官のAKIと申します』
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