電子警察官AKI ~3日間の命~
○故障
「…!! AKI、無事だったか!?」
『システムに異常をきたしましたので、ホームに戻って来ました』
「システム異常だと?ウィルスか?」
『情報にないウィルスです。おそらく新種のウィルスでしょう』
「…答えろ、AKI。お前は今、そのウィルスに侵されているのか?」
霞掛かったAKIに私は問いかけた。
この様子では答えは言うまでもなくYESだろう。
『お答えします』
AKIの辛そうな顔に、胸が痛んだ。
『電子回路にてウィルスに侵されました。博士に入力されたデータが、少しずつではありますが確実に壊されています』
………やられた、まさか奴の罠に掛かってしまうとは…。
…クソッ…しかし最悪だな、一番マズイ結果になった。
私は黙ってキーを打ち、侵されたデータを出来る限り消去した。
『博士、質問があります』
「黙れ、質問する事を却下する」
『了承しました』
今のお前は、未知の病を患った厄介な患者だ。
一々質問に答える暇などない。
私は黙々と消去の作業を進めた。
『システムに異常をきたしましたので、ホームに戻って来ました』
「システム異常だと?ウィルスか?」
『情報にないウィルスです。おそらく新種のウィルスでしょう』
「…答えろ、AKI。お前は今、そのウィルスに侵されているのか?」
霞掛かったAKIに私は問いかけた。
この様子では答えは言うまでもなくYESだろう。
『お答えします』
AKIの辛そうな顔に、胸が痛んだ。
『電子回路にてウィルスに侵されました。博士に入力されたデータが、少しずつではありますが確実に壊されています』
………やられた、まさか奴の罠に掛かってしまうとは…。
…クソッ…しかし最悪だな、一番マズイ結果になった。
私は黙ってキーを打ち、侵されたデータを出来る限り消去した。
『博士、質問があります』
「黙れ、質問する事を却下する」
『了承しました』
今のお前は、未知の病を患った厄介な患者だ。
一々質問に答える暇などない。
私は黙々と消去の作業を進めた。