電子警察官AKI ~3日間の命~
○質問
「よぉ~柊~」
「…小林…」
背後から現れた男、同じ科学者の、小林治郎(こばやし じろう)だ。
私より若いくせしてこの親父臭さ…同じ科学者として働く仲間とは言え、私の周りを彷徨くのはやめてほしいものだ。
「ん?完成したのか?それ」
「一応はな。最も、まだ試作品だが」
「すんげぇじゃないの~ちょっと見せろよ」
「おい、下手に弄くるなよ。質問程度に留めておけ」
「あ?こいつ、質問に対してちゃんと答えるのか?」
「音声プログラムは入れておいた。辞書の中身を叩き込んだだけで、まだこいつ自体に自我はない」
「へぇ~おもしろいな。おい、名前を言ってみろや?」
『初めまして小林博士。僕の名前はAKIです』
きちんとプログラム通りに自己紹介するAKIに驚愕する小林。
自我こそはないにしても、自己紹介位はさせないと人間は警戒してしまう。
「いいねぇ~やっぱあんた天才だよ、柊~」
にへらと笑う小林は、一度私の方を見てそう言うと、再びAKIの方を向いた。
「お前、好みの女の子とかいねぇの~?」
「やめないか、アホ」
『質問の意味が理解出来ません』
コンピューターに対して、何が女の子だ。
やはりこの男は不粋で女好きだな。
「…小林…」
背後から現れた男、同じ科学者の、小林治郎(こばやし じろう)だ。
私より若いくせしてこの親父臭さ…同じ科学者として働く仲間とは言え、私の周りを彷徨くのはやめてほしいものだ。
「ん?完成したのか?それ」
「一応はな。最も、まだ試作品だが」
「すんげぇじゃないの~ちょっと見せろよ」
「おい、下手に弄くるなよ。質問程度に留めておけ」
「あ?こいつ、質問に対してちゃんと答えるのか?」
「音声プログラムは入れておいた。辞書の中身を叩き込んだだけで、まだこいつ自体に自我はない」
「へぇ~おもしろいな。おい、名前を言ってみろや?」
『初めまして小林博士。僕の名前はAKIです』
きちんとプログラム通りに自己紹介するAKIに驚愕する小林。
自我こそはないにしても、自己紹介位はさせないと人間は警戒してしまう。
「いいねぇ~やっぱあんた天才だよ、柊~」
にへらと笑う小林は、一度私の方を見てそう言うと、再びAKIの方を向いた。
「お前、好みの女の子とかいねぇの~?」
「やめないか、アホ」
『質問の意味が理解出来ません』
コンピューターに対して、何が女の子だ。
やはりこの男は不粋で女好きだな。