桜雪(仮)
あたしは今真神家本家の池の前にいる。
あの後おばあちゃんから耳にタコができるほど言われたこと。
真神家の先祖には絶対に会わないこと。
もしあったとすれば歴史が狂う可能性があるためだそうだ。
もう一つはその他の歴史を変えないこと。
歴史を変えればそれなりの代償がある。
この二つを呪文のように呟きあたしの荷造りを妨害していた。
荷造りは意外と大変だった。
まずはトランクの一つに生活用品を詰め込みもう一つのトランクには調伏道具を詰め込んだ。
しかし呪符などが足りなくなると後々大変なため段ボール六つ分にできるだけ詰め込んだ。
向こうについてからは新撰組に身を寄せるように言われた。
人々からは人斬り集団として恐れられているためそう簡単には手出しができない。……らしい。
後もう一つは優秀な監察方がいるため情報が入りやすいとか。