禁断レンアイ


「寧々・・・」
声のしたほうを見ると寧々の姿があった。
寧々とはあの日から一言も話してない。


「ごめん・・・・
「えっ!!・・・何が・・・?」
急に彼女が謝ってきたので驚いた。

「あのとき・・・」
「あ・・・いや、私が悪いんだよ。
彼氏の家他の女が入ったら誰だって―「ちがうの!!」
彼女は私とは比べ物にならないような声で私の言葉をさえぎった。


ちがう・・・?何が??


「私たちもうとっくに別れてたの・・・・」


別れてた・・・?


彼女は、ゆっくりと話始めた。
「娑夜に合わせた次の日に『別れて』って・・・言われてたの・・でもつい意地張っちゃって・・・ごめん・・グスッ・・」
彼女は泣き出してしまった。
なんかそれを見たら怒る気なくなってしまった。それどころか喜びの方が大きかった。




「ありがとう話してくれて。」
私は笑顔でそう言った。
すると彼女は涙でくしゃくしゃになった顔を縦に力一杯ふった。


先輩の事諦めなくていいの??

ずっと好きでいいの??


私はいつのまにか走り出していた。
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