きみといっしょに
高野くんとは1年生のときも同じクラスだったんだけど
仲良くなったのは2年生になって隣の席になったのがきっかけ。
あれから席替えしてまた近くの席になった。
ちなみに…高野くんがわたしのことを下の名前で呼ぶのは
ある時クラスのみんなでやった王さまゲームの罰ゲームが理由。
高野くんは自分の席に座って、後ろを向いた。
「結弦、何で、こんなに今日は早いの?」
「え、えっとぉ…」
千鶴ちゃんの言葉に拗ねて千鶴ちゃんをおいてきました
…なんて言える訳ないよ…?
すると高野くんはあからさまに落ち込んだ顔をした。
「ふーん…俺には言えないことなんだー…。
まぁどうせ頼りになんないしなー、しょうがないかー」
と高野くんは言って体を前に向けてしまうから、
わたしは慌てて高野くんの制服の裾を引っ張る。
「え、え?ちょ、ちょっと待って。話すよ??高野くん頼りになる…と思うからっ」
すると高野くんは苦笑いでまた後ろを向いてくれる。
「思うって、結弦正直だなぁ」
「あ、あは…」
ついね…?