きみといっしょに
「結弦って千鶴ちゃんのこと大好きなんだなー」
「え、ち、違う!」
いや…本当は好きだよ?でもこんな年にもなってそんなこと言いたくない…。
「じゃあ何で後悔してんの?」
「そ、それはー……あ、い、今まで千鶴ちゃんのフォローで生きてきたから!
それなしで生活できるから不安なのっ」
わたしはいつものんびりに稼動する頭をフル回転させて、言い訳をした。
「あ、そうなんだ」
高野くんは納得してくれたみたい。
「じゃあさー…俺と一緒に行き帰りしない?」
高野くんはわたしの机に頬ずえをついて、
わたしの顔をニコニコ顔で除き込んだ。
…顔が近すぎて…どこ見たらいいかわかんない…。
「嫌?」
「いや…じゃぁないけど…」