きみといっしょに
「ただいま〜」
「あ、千鶴ちゃんおかえりぃ…」
私は千鶴ちゃんが帰ってくるまで玄関で1人で待っていた。
「何ゆづ、俺が帰ってくるの待ってたのか?」
千鶴ちゃんなんか機嫌…良いかも。
よし、ちゃんと…言おう。
「あの、千鶴ちゃん、もう行き帰り一緒にするのやめたい…」
「は…?」
千鶴ちゃんの顔が困惑の顔になった。
「何で?何か理由あんの?」
「…だ、だって、こんな歳なのに、兄弟が行き帰り一緒って、いくら双子でもおかしいじゃん…。し…しかも異性だし…」
わたし…声震えてないよね?
いつも通りに話せてるよね?
「何、今さら、んなこと気にし始めた訳?」
「い、今さらっていうか…ずっと前から思っててー…」
千鶴ちゃんの顔が怖くて見れない。