きみといっしょに
「そういうかんじっ」
「いみ…わかんないよ」
…でも高野くんすごく楽しそう。
「お父さんはどんな感じの人?」
「お父さんはー…無口…かな」
「へぇ…千鶴ちゃんがおもしろい人だから、
そういう人かと思ったら違うんだー」
「うん。高野くん…何で千鶴ちゃんって呼んでるの?」
そういえば昨日も呼んでたよね。
「あはは。何かねー、
結弦のせいで陰で千鶴ちゃんって呼んでる人多いんだよ」
「ふ、ふーん…」
初めて知った…そんなことになってるなんて…。
そして高野くんは立ち止まってわたしの顔を除き込んだ。
や、やばい。
「で?」
「で?って??」
わたしは目元が見られないように、もっと俯く。
「その千鶴ちゃんと何かあったから
その目なんじゃぁないのかなー?」
ば、バレてた…?