きみといっしょに



そしてニコニコ顔で楽しそうに言う。



「あ、いや、目がもっと腫れるってのもあるんだけどね」



高野くん…なんかすごく楽しそう…。


「あ、涙止まったね。
よし、じゃあ歩きながら話してくれる?」



「う、うん」



高野くんの言う通り驚きで涙は止まっていた。




わたしは言われた通り歩きながら、昨日のことを話した。



高野くんは時々わたしの頭を撫でながら
相づちをうって聞いてくれていた。



全部話したときにはもう駅に来ていた。




「それは…なんていうか…とっても兄弟ゲンカってかんじだね」



「よくわかんない…こんなの初めてだから…」



兄弟ゲンカってすごく気力がいるもんなんだね…。




「あ、そうなんだ。
俺は2つ上の兄貴がいるんだけど中学生んときはしょっちゅうケンカしてたよ。
殴りあいもしたしね」




「え?殴り…??高野くんが?」



なんか意外…。






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