きみといっしょに
授業もホームルームも終わると、教室に永見が来た。
「千鶴〜部活行こうぜ〜っ」
「おれ、サボる」
部活なんてやる気になんねぇよ。
「えっ!まじ?!ないわーっ」
「うるせえな、お前のせいで注目の的なんですけど」
ホームルーム終わったばっかだからまだ教室にいる奴多いんだよ。
「いいじゃん。千鶴は注目受けること慣れてるみたいだし?」
永見はニヤッと笑ってくる。
「あぁ?お前、それどういう意味だよ?」
おれはふざけて指の関節を鳴らす。
「え?授業中に意味わかんねぇ!って叫んで
怒られたんじゃぁなかったったけ?」
「おま、それどこで…!!」
「俺の顔の広さと情報網なめんちゃあいけませんぜ?」
こいつ…うぜぇ!
「永見、ぶっころっっっ!」
「きゃぁっ、千鶴くんやめて〜」
「おいっ逃げんなっっクソっ!」