きみといっしょに
―永見とケンカしてたら帰るのが結構遅くなってしまった。
「ただいまー」
家に入ると、結弦の靴の横に見知らぬ靴。
「千鶴くんお帰り〜」
「母さん、誰か来てんの?」
エプロンをして台所から出てきた母さんに聞くと、
母さんはニヤーっとした。
「ふふふっ結弦ちゃんが男の子を連れてきたの」
「え!名前は?!」
「えーっと…高野…なつ…なつ…
あ、そう!夏樹くん!高野夏樹くんって言うかっこいい男の子!」
やっぱり…アイツ等付き合ってんだ…!!
「ふふっ、千鶴くんも早く女の子を連れてきてね」
そう言うと母さんはスキップして台所に戻っていった。
自分の部屋に戻るとやっぱり隣の結弦の部屋が気になる…。
若干話し声聞こえるし。
『結弦、いいでしょ?』
『え…でも高野くん…やっぱり恥ずかしいし…』
おいおいおい、なにこの会話…!!
『まだ…早いよ…』
『大丈夫、大丈夫。俺が何とかするしね?』