きみといっしょに
「高野くんっ!くすぐったい!きゃっあははっっ」
「やっぱ脇がくすぐったいよね〜ほらっ」
「やだーっっあはっ」
高野が結弦の脇をくすぐっていて
結弦は笑いながら転がり回っていた。
「お前ら…何してんの?」
「あ、千鶴ちゃん登場?」
高野は結弦をくすぐる手を止めて
おれに微笑んだ。
―おっ、本当にかっこいい。
「ち、千鶴ちゃん…」
結弦は珍しく結んでいない乱れた髪を直して
真っ赤な顔で俺を見た。
「ほら、こうすると千鶴ちゃんは何かを勘違いして
部屋に飛び込んで来るって俺言ったよね?作戦大せいこ〜」
「う、うん。高野くんっすごいね」
はぁ?
おれ…状況が理解できないんスけど。