すべてはじめて
『8月25日。もう少しで夏休み終わっちゃうね・・・
昨日電話してみたんだけど留守電になってたから今、言っちゃうね。
私も少しは男の人に慣れないといけないなと思ってるんだ、協力してくれる?
明日なんてどうかな?
よかったらメールか電話ください・・・・』
それっきり桜井からのメールは無かった。
よく見ると、履歴は桜井からの電話が五回かかってきていたことを示していた。
俺は携帯を握りしめ、階段を勢いよく駆け降り、桜井のもとへ走り出した。